病院内にある派閥とのつきあい方
多くの職員が在籍する病院では、時として派閥が存在します。古い歴史を持つ病院では特に、医師や看護師同士の派閥争いが現実に行われています。もし自分が働く職場に派閥が存在するとしたら、その環境の中で生き残るために必要な処世術を身につけなければなりません。
まずは院内にどのような派閥があるのか情報を収集し、分析する必要があります。派閥のリーダーやその周囲を固める代表的な人物など、病院内の人間関係を把握するためのリサーチが重要となります。派閥のグループにも傾向があり、熾烈な競争を繰り広げている有力な派閥がある一方で、穏健派の目立たない派閥も存在するようです。同じ派閥のメンバー同士は、強い連帯感で結ばれていて互いに協力関係にあります。ただし異なる派閥同士のナースであると、仕事中にギクシャクする場面もあるようです。
このような病院内での派閥において、不毛な争いに加担するのはできるだけ避けるのが無難です。しかし、同じ派閥の中で互いに協力できる仲間が得られるなど、派閥に加わるメリットもあります。また将来出世を目指すのであれば、ナースの処世術の一つとして院内で有望な派閥に所属していると有利になるようです。派閥の有力者からの支持が得られれば、病院内で出世コースに乗れる可能性もあります。いずれにしても、ナースとして果たすべき役割を忘れないことが大切です。病院での仕事はあくまで患者本位であり、医療サービスの提供を第一に掲げる必要があることを忘れてはいけません。